スポーツビジネスとして支えるファンの力

かつてのプロ野球は、民放でのテレビ中継も多く、放映権収入が球団の経営を支えてきました。

しかし最近では、BSやCSチャンネル、インターネット配信での中継は増える一方で、民放の試合中継はかなり少なくなってきているので、各球団は、ファンを増やし、新たな収入源を獲得する方法を模索しています。

プロ野球をスポーツビジネスとして成功させるには、球団運営を黒字化することです。そのためにはまず、毎試合の観客動員数を増やさなければなりません。

観客を増やすためには、熾烈な順位争いも必要ですが、各球団はファンのために様々な工夫もしています。例えば、期間限定のレプリカユニフォームの配布や、試合後のグラウンドランニングなどは人気のあるイベントとしてファンに定着してきました。

パ･リーグでは、2015年の年間入場者数が、2014年より6%も増えたので、これらの取組の効果は確実に出ているようです。

来場者数が増えることによって、チケット売上収入が増えるだけでなく、球場内の飲食や物販収入の増加も期待できます。